小さな体、大きな役目

街中を歩いていると、「ンナンナ」という声を発する、小さな姿を見かけることがあるかもしれません。ですが、驚く必要はありません。それらは新エリー都特有の光景の一つ、小型知能機械——「ボンプ」です。身長は成人の膝までにしか及びませんが、新エリー都の営みを補佐するうえで必要不可欠な存在です。長年の製造と研究開発によって、今やボンプは広く応用されています。様々なニーズに合わせて、特定機能を備えたボンプのカスタマイズサービスを提供する工場も立ち並ぶようになりました。

ボンプは何に使えますか？

ボンプは当初、ホロウ災害発生時における、新エリー都住民の避難行動をサポートするために設計されました。新エリー都の生活エリアでホロウ災害が発生した場合、ボンプは即座に公開ネットワークから災害情報や避難案内を受信し、周囲の人員に対して避難誘導を実施します。

現在、技術的進歩と需要の多様化により、ボンプは単なる避難補佐用小型知能機械から、より総合的な応用が利く知能個体へと発展しました。プロフェッショナル版は調査員と共にホロウへ入り、そこで各種作業を展開することも可能です。

==ボンプ自身による自己の取扱説明==

1.ンナナン、ンンナ！

（ご使用前に、添付の取扱説明書を必ずお読みください。）

2.ンンナンナナン、ナナンンン！ナン！

（正規の販売ルートよりお求め頂きますようお願いいたします。非正規ルートでお求め頂いた違法改造ボンプに対する保証には、一切対応いたしかねます！）

3.ナンナナン、ンナナンン、ナンンン、ンンナンナ！

（もし前触れなく耳障りな騒音、行動の遅延、表情の点滅などの不具合が発生した場合、速やかに最寄りの充電スタンドへ向かい、ボンプを充電してください。）

4.ンンナン、ンンンナン、ナナンンン、ンンナンナナ！

（街中で僕たちが単独行動していても、家に連れて帰らないでください。ボンプを盗むのは、立派な犯罪です！）

5.ンンナン！

（正確に翻訳できませんでした。推測：キュート、バイバイ、以上、お終い。）